鬼守の巫女

「お帰りなさいませ……捺様。巫女様」

口々にそう呟きながら、まるで拝むように深く頭を下げ続けている。

「いいな?巫女がここに来た事、ここで起こった事は内密に。これは火伏家に関わる事だ。情報を漏らしたモノは誰一人としてこの俺が赦さない」

その彼の言葉に皆がもう一度深く頭を下げると、そのままバラバラと散って行った。
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