鬼守の巫女
第十二章 父の真実

地下にある本堂の更に地下へと潜る様に、薄暗い階段を下り続ける。

「こんなに深くにあるんだね」

少し怯えた様に身を縮ませそう呟くと、前を歩く彼が振り返りニヤリと笑った。

「もしかして……怖いの?」

「……別に」

彼の問いに強がり素っ気なく答えるが、私の不安そうな瞳を見て彼が可笑しそうに笑った。
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