鬼守の巫女

「凪、お前はここに居てはいけない。鬼よりも何よりも恐ろしいのは……この一族の人間だ。今の朧源がどんな男に育ったのかは知らないが、彼等は残忍で恐ろしい人間だ。代々一族を守る為に、数々の罪を犯している。今の朧源も、変わらない。彼を信じてはいけない。彼は……」

「そこまでにしてもらおうか」

急に聞こえた声に勢いよく振り返ると、そこには一人の男が立っていた。
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