鬼守の巫女

「おいおい……多すぎじゃねェ!?」

あまりの数の多さに火伏さんが思わず声を上げた。

「何とかするのが俺達の使命だ」

土室さんがそう呟くと、火伏さんはハァと大きく息を吐いて刀を構えた。

その瞬間、異形の者達が一斉にこちらに向かって走って来る。

「凪様はここから動かないで下さい!!」

そう言って土室さんは化け物と私の間に立ちはだかる様に立つと、彼の手に細身の剣が姿を現した。

彼はその細長い剣を構えると、化け物に向かって走って行く。

それから混戦が始まった。
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