鬼守の巫女
「ちょっと!!スカート!スカートが……」
男の小脇に抱えられたまま、必死にスカートを押さえるが……あまり意味は無いだろう。
今頃、後ろを追っている異形のモノ達には、私のパンダ柄のパンツが丸見えになっている事だ。
「うるせぇ!!それどころじゃねェだろ!!」
男は呆れた様に眉を顰めてそう叫び走り続ける。
……確かに。
男の言葉に納得し大人しく小脇に抱えられていると、大通りの眩しい灯りが目に入った。