鬼守の巫女

「さぁね。僕には分からない。でも少なくとも僕は食べたくないな。心臓食べるって……気持ち悪いでしょ」

無表情を崩さないまま少年はケロッとそう言うと、ズボンのベルトに手を伸ばした。

少年のベルトにはジャラジャラと沢山のバッチの様なモノが付いていて、それぞれに不思議な絵が描かれていてる。

少年はその中の一つを手にすると、それを私に向かって差し出した。
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