鬼守の巫女

「……君は……一体……」

男が震える声を漏らし、少女からそっと目を逸らす。

「いいの。貴方は何も知らなくていいの」

そう言って少女は男の顎を引き、そっと自分の方を向かせると……男の唇に口付けた。

「……っ……ん……」

少女の舌が男の舌を絡め取り、男が甘い吐息を漏らす。

そして少女の手は、次第に下へ下へと伸びて行った。

少女のしなやかな白い指が男の肌を伝い、男はその感触に応える様にピクピクと体を揺らす。
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