鬼守の巫女
第十九章 鬼の誓い

スタスタと歩く男の後を追って行く。

途中幾度も角を曲がり、まるで迷路の様な廊下を抜けると、男はある扉の前で足を止めた。

「どこまで付いて来るつもりだ?」

男はそう言って扉を開くと、小首を傾げて私を見た。

開かれた扉の先には、何も無い殺風景な部屋が見える。

真っ白な壁と木目の床。

その真ん中にポツンとベッドだけが置いてある。
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