鬼守の巫女

「……え?」

「座ったらどうだ?眠れないのなら少し話をしよう」

男の言葉に少し考えた末、そっと男の隣に距離を取って腰を下ろした。

ギシリとベッドのスプリングが軋む音が静かな部屋の中に響く。

すると男の手に乗っていた猫が、ピョンと私の肩に飛び乗った。
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