鬼守の巫女
第二十章 母の記憶

気が付くと、眩しい太陽の光の下に居た。

でもその太陽はきっと偽物だと思う。

何故ならその太陽からは何の暑さも感じられない。

……ここはどこ?

その問いに、すぐに答えが浮かんでくる。

ここは……皇楼。

どうして……ここに私は居るの?

そんな事を考えながらそっと空から視線を落とすと、目の前の男の姿が目に入った。
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