鬼守の巫女

「まだ……六時じゃないか。どれだけ早起きなんだ?年寄りか」

そう言って男はポリポリと頭を掻くと、少し咎める様な目で私を見た。

「何でアンタが隣で寝てんのよ!」

再度同じ質問をぶつけると、男は眉を顰めて大きな溜息を吐いた。

「自分のベッドに寝て、何が悪い。昨日はお前が勝手にここで眠ったんだろう?」

男のその言葉に、昨日の記憶が蘇る。
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