鬼守の巫女

「イビキなんて掻かないってば!!」

「いや、掻いてた」

「掻いてない!!」

……寝相が悪いのは一億歩譲って認めても、イビキだけはうら若き乙女として絶対に認められない。

「絶対に掻いてません!!」

そう声を荒げた時だった。
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