鬼守の巫女
第二十二章 作戦会議

男が押し開いた扉を抜け部屋に足を踏み入れると、ソファーに座ったままの少女がこちらを振り向いた。

「おはよう」

そう言って少女が小さく手を上げる。

少女の座っているソファーの前には黒いローテーブルが置かれていて、そこに私を含めた全員分の朝食が用意されていた。

サラダにトースト、ハムエッグ。

それを見て、お腹がぎゅるると小さく鳴った。
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