鬼守の巫女
あれからどれぐらい時間が経っただろうか。
公園で遊んでいた子供達は家に帰ったのか、姿は見えない。
空は次第に狂おしい赤に染まり、その遥か彼方から静かに闇が迫って来る。
「……お腹空いた!もう限界!!」
空を仰ぎ鳴り続けるお腹を押さえたまま、不満気に声を漏らした。
「全ッ然来ないじゃん!!」
そう言って魏戎に最大級に非難の籠った視線を向けると、彼は少し困った様にポリポリと頭を掻いた。
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