鬼守の巫女

それは困るのでいつも最終門限には絶対に遅れない様に気を付けていたのに、今日に限ってこんなに遅くなってしまった。

ファーストフード店で泣きながら彼氏に浮気されたと嘆く彼女を慰めながら……気付くとこんな時間になってしまっていた。

なんとか彼女を宥め店を出たはいいが、タイムリミットが刻々と迫って来る。

……このままじゃ、間に合わない。

いつもは大通りの比較的明るい道を通って家に帰るが、そんな事をしていたら門限に間に合いそうもない。
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