鬼守の巫女

「やめてぇえええ!!」

声が枯れるほど叫び必死に手を振りほどこうとすると、次の瞬間……火伏さんが手を放した。

そのまま父の元に走り寄り、地面に倒れたまま動かない父の体を揺する。

「お父さん!しっかりして!!お父さん!!」

その私の呼び掛けに父は答えない。
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