鬼守の巫女
第三章 地下の空
あれからどれぐらい車に乗っていただろうか。
左右を黒い服の男達に挟まれ、多分二時間は車に乗っていると思う。
ギュッと強くスカートの裾を握ったまま、窓から見える景色を眺めた。
車は私の住んでいた街を離れ、恐らく都心部へと向かって走っている。
次第に辺りに高層ビルが立ち並び、夜の街を沢山の人が歩いている姿が見えた。
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