鬼守の巫女

「何の事でしょうか?」

馨さんは微かに眞水さんを振り向いて首を傾げて見せる。

「お前は捺が断らないのを分かっていて、巫女に七宮を会わせる為に捺に言付けたな」

眞水さんの鋭い問いに、馨さんは少し考える様に俯いていた。

その様子を木住野さんは静かに見つめている。
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