鬼守の巫女
「お待ちしておりました……鬼守の巫女」
そう言って背の高い男は膝をついて頭を下げた。
「三十八代目土室家当主《土室 大地(ツチムロ ダイチ)》と申します」
背の高い男はそう言って深く頭を下げると、優しい笑みを浮かべる。
「俺は《小金井 昇馬(コガネイ ショウマ)》……で、こっちは《木住野 稔(キシノ ミノル)》」
後ろに立っていた金髪の男がそう言ってニヤリと笑うと、土室と名乗った男が鋭い視線で彼を睨んだ。