鬼守の巫女
第三十一章 学内紛争
「おはようございます……凪様」
そう言って目の前の木住野さんは優しく笑った。
「お、おはようございます」
小さく頭を下げると、少し急いで玄関に置かれている靴を履く。
「それでは、行きましょうか」
木住野さんはそう言うと屋敷の外へと向かって歩き出した。
「はい」
小さく返事を返し、その後を追う様に外に出ると、眩しい太陽の光に照らされた。