鬼守の巫女

「四十枚目……丸。四十一枚目……バツ」

その男が読み上げた結果に、ハッと顔を上げる。

八枚目のバツ。

……一体、誰が入れたモノなのだろうか。

窺う様にそっと辺りを見回すが、皆無表情で何も読めない。

……眞水さん……だろうか。

彼は火伏さんと仲が良かった。

……何となくそんな気がする。
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