鬼守の巫女
「凪様、どうか朧源様を挑発なさらない様に。出来るだけ穏やかに話す事を心掛けて下さい。そうすれば……多少はどうにかなるかもしれません。お力になれず……申し訳ありません」
そう言って土室さんは深々と頭を下げると、小金井さんと同じ様に足早に部屋を出て行ってしまった。
「俺は知らないぞ。……助けを求めた所で誰も来ない。それだけは覚えておけ」
眞水さんはそう言って立ち上がると、皆と同じ様に部屋を出て行く。