鬼守の巫女

私と朧源二人だけのこの部屋はシンと静まり返り、緊張で荒くなっている私の呼吸音と、激しく打ち続ける心臓の鼓動しか聞こえない。

その間も体中に不快な冷や汗が滲み出し、それを吸った服が酷く重たく感じる。

「お前は言ったな。必ず二人を助けて見せると」

そう言って朧源が馬鹿にした様にクスクスと笑う。
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