鬼守の巫女

「お前に選ばせてやろう。お前にはたった一つだけ二人を救う方法がある」

朧源のその言葉に、ハッと顔を上げる。

「そんな方法があるの!?」

「ああ……たった一つだけ。お前にその覚悟があるのなら……な?」

私の縋る様な問いに、朧源は不敵な笑みを浮かべて答える。
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