鬼守の巫女
「凪とは手を組んだ。結界を壊す事を約束してもらった代わりに、必ず父親を救って見せると」
魏戎のその言葉に二人はポカンと口を開くと、眉を顰めて見せる。
「さっきから上が煩いと思ったら、大変な事になっていた様だ」
そう言ってお父さんは困った様に笑うと、真っ直ぐに魏戎を見つめる。
「信用出来るのか?……この鬼は」
父のその問いに小さく頷いて返すと、父は大きな溜息を吐いて同じ様に頷いて返した。