鬼守の巫女

「やけに静かだな。何故中に入って来ない」

父のその呟きに魏戎はクスリと笑うと、そのまま扉に近付いて行く。

「待っているのだろう。俺達が出て来るのを」

そう言って魏戎が扉を押し開くと、そこに見えた光景に思わず息を呑んだ。
< 509 / 912 >

この作品をシェア

pagetop