鬼守の巫女

扉を開けた先には……知っている顔が並んでいた。

小金井さんに眞水さん。

土室さんに馨さん。

それから……朧源の姿が見える。

皆、険しい顔をして、私達を見つめていた。

「凪様……どうして鬼などと」

土室さんはそう言って悲しそうに瞳を揺らした。

「巫女様が鬼と通じていたとはね」

小金井さんのその呟きと共に、彼の手に二本の剣が姿を現す。
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