鬼守の巫女
第四十章 状況説明
館に入った私達はそのまま広いリビングに集まり、向かい合う様にそれぞれがソファーに座った。
目の前のテーブルの上には、魅麗の用意した全員分の紅茶が置かれていて、とてもいい香りがする。
それと真っ赤な……プチトマト。
プチトマトが山盛りにされたお皿の上で、黄色い不思議な猫はパクパクと美味しそうにトマトを頬張っている。
……どうやら今回の働きのご褒美らしい。