鬼守の巫女

「巫女と朧源。それは運命で定められた二人。巫女と朧源は必ず子を生さなければならない。一族を守り、鬼を封じる次代の巫女を生む為に」

男はそう言って私を真っ直ぐに見つめると、少し自嘲気味に笑った。

「もちろん……私とお前もな」

「……はぁ!?」

男の言葉に、またこれでもかと大きな声が漏れる。

……子供を産む?

……この男の?

……絶対無理!!

……ってか、あり得ないってば!!
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