鬼守の巫女
「俺は同じだ。あの……結界の鬼と同じ。自分の想いの為だけに、お前を生かそうとしている」
「……結界の鬼?」
彼の言葉をそのまま繰り返すと、魏戎は小さく頷いてそれに答えた。
「争いを望まない……優しい鬼。あいつは俺の制止を振り切り、結界の礎となって仲間である俺達鬼を封じた」
「俺の制止って……ちょっと待って。魏戎って今、何才なの?」
私のその問いに魏戎は少し首を傾げて考える様に腕を組んだ。