鬼守の巫女

「俺が……恐ろしいか?」

男はそう言ってニヤリと不気味な笑みを浮かべた。

漆黒の闇の中、空に浮かぶ美しい月が彼等の姿を照らし出す。

その瞬間、目の前の霧が晴れ……彼等の顔がはっきりと見えた。

銀色の髪と不思議な赤い瞳。

抜ける様な白い肌に、美しい端正な顔立ち。
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