鬼守の巫女
第四十四章 白の誓い
そっと目を開くと、そこには真っ白なシーツが見えた。
「……私の……部屋?」
辺りを見回しゆっくりと体を起こす。
すると私の体に掛けられていた毛布がハラリとベッドに落ちた。
そっと窓の外を見ると、青々しい小さな森の先に朝焼けの街並みが見える。
……どうして……ここに……
その問いかけと共に、瞬く間に昨日の記憶が蘇る。