鬼守の巫女
第四十五章 作戦開始
あれから三人で暫く他愛も無い話をしていると、次第に皆がリビングに集まってきた。
魅麗はいつの間に作ったのか、テーブルに次々に料理を並べている。
トーストにオムレツ、それからいい香りの紅茶。
「手伝おうか?」
そう魅麗に声を掛けると、後ろに誰かの気配を感じる。
「大丈夫。もう終わるから」
その声の方へ振り返ると、オムレツの乗ったお皿を持った瑠愧が立っているのが見えた。