鬼守の巫女
「俺は無駄な殺生は嫌いでね。戦闘は出来るだけ避けながら進む」
魏戎はそれだけ言うと、スタスタとビルに向かって歩いて行ってしまった。
「ちょ!それじゃバレちゃうでしょ!!」
思わず声を荒げ魏戎を呼び止めると、皆は魏戎と同じ様に小走りでビルに向かって行った。
「どうせすぐにバレるから、今さら隠れても変わんねェな!」
そう言って火伏はニヤリと不敵な笑みを浮かべると、そのままビルに向かって行った。