鬼守の巫女

「鬼がそんな約束を守ると御思いですか?結界を壊した後、鬼が本当にそんな約束を守るとでも?」

少年のその問い掛けに、火伏さんは静かに俯いてしまう。

……そう、彼だって悩んでいるはず。

本当に……この鬼達を信じていいものなのか。

そっと魏戎を見ると、魏戎はただ静かに事の成り行きを見守っていた。
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