鬼守の巫女

「俺には信じられません。俺達は鬼を狩る為に今まで様々な訓練を受けて来た。鬼は敵です。俺達がこの手で討たなくてはならない絶対的な敵。それを……信じられるわけがありません」

少年は真っ直ぐに火伏さんを見つめてそう言い切ると、周りの生徒達もそれに同意する様に小さく頷いた。

「それなら……そこを退く気はないと言う事だな」

火伏さんのその問いに、彼等は深く頷いて返す。
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