鬼守の巫女
「……あと三つ」
魏戎のその呟きに頷いて返すと、火伏さんは真っ直ぐに少年を見つめる。
「ありがとう」
火伏さんが生徒達に向かってそう言うと、生徒達は皆嬉しそうに笑って頷いた。
「……ご武運を」
少年のその言葉と共に、生徒達が床に膝をつき深々と頭を下げる。
火伏さんはそれに深く頷いて答えると、勢いよく身を翻した。
「行くぞ」
火伏さんはそう言うと、長い廊下を進んで行く。
生徒達に見送られる様に、そのまま皆で廊下を進んで行った。