鬼守の巫女

「それで……これからどうする?」

魏戎のその言葉に皆が顔を上げる。

「このまま暗くなるまで待とう。一旦、皇町から退いたと思わせて……夜に土室家のビルを奇襲する」

「先に小金井家を狙わないのか?」

火伏さんのその言葉に、魏階は首を傾げ問い掛ける。

「小金井家は一族の中でも戦闘において多大な力を持っている。要するに……一般の生徒でさえメチャクチャ強いんだよ」

火伏さんの答えに皆が納得した様に頷くと、静かに魏戎が立ち上がる。
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