鬼守の巫女

「ごめんね……貴女の事、悪く言ってるワケじゃないの。私は……優しい人間は嫌いなだけ」

魅麗はそう言うと、ギュッと膝を抱えて俯いてしまう。

「魏戎から聞いたんでしょ?……私の事」

その魅麗の問いに少し考えた末に小さく頷くと、魅麗は切なそうに赤い瞳を揺らした。
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