鬼守の巫女

「私達の様な存在を信じては駄目。貴女のその優しさは……いつか貴女自身を蝕んでしまう」

魅麗はそう言って私から手を離したその時、入口から歩いて来る魏戎の姿が目に入った。

「ご飯の時間みたいね」

そう言って魅麗は私に向かってウインクをすると、いつもの明るい笑みを見せる。
< 653 / 912 >

この作品をシェア

pagetop