鬼守の巫女

魅麗は勢いよく立ち上がると、コンビニのビニール袋を両手に持った魏戎の元へと向かって行く。

彼女の銀色の長い髪が靡き、その美しい後ろ姿を見つめたままグッと唇を噛み締める。

《私達の様な存在を信じては駄目》

……それは一体……どういう意味なのだろうか。

皆がビニール袋の中のお目当ての品を受け取る姿を見つめたまま……彼女の言葉が繰り返し頭の中を廻り続けた。
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