鬼守の巫女

二人の動きは早過ぎて、私の目では追い切れない。

茫然と戦い続ける二人の姿を見つめたまま、グッと息を呑む。

魏戎は私を守る様に目の前に立ちはだかったまま、少し険しい顔をしていた。

……ここもある意味結界に通じる場所だし、苦しいのかな。

そんな事を思ったまま、二人の戦いを見守る。

それから暫く攻防が続いた後、激しい打音と共に火伏さんが壁に叩きつけられた。
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