鬼守の巫女

「……わかりました。七宮さんに会えるように、私が何とかしてみましょう。だから……もう泣かないで下さい」

少女はそう言って優しく笑うと、指で私の涙を拭ってくれた。

「……ほ、ホントに?」

「はい」

涙を瞳に溜めたまま窺う様に彼女を見ると、彼女は大きく頷いてニッコリと笑った。
< 68 / 912 >

この作品をシェア

pagetop