鬼守の巫女
「魅麗は僕や魏戎にしたら、ずっと若い鬼なんだ。僕はこんな子供みたいな外見をしてるけど、もう三百歳は超えてる」
「三百歳!?」
思いもよらなかった瑠愧の年齢に、思わず声を漏らす。
「で、でも全然……」
そこまで言って上から下まで瑠愧を見回すと、瑠愧は少し眉を顰めて小さく息を吐いた。
「鬼は《心》が大人にならないと見た目も大人になれないんだ。だから鬼が成体になる時期はバラバラ。現に百年も生きてない魅麗の方が……ずっと成長が速いからね」
そう言って瑠愧は少し拗ねる様に顔を背ける。