鬼守の巫女

「にゃ?」

不安そうに空を眺める私に、肩に乗っている琥珀が不思議そうに首を傾げる。

「……何でもないよ」

そう言って琥珀の頭を撫でると、皆に気付かれない様に小さく息を吐いた。

「残る石は二つ!小金井家に向かってとっとと手に入れちまおうぜ!!」

火伏さんはそう言ってギュッと拳を握り締めると、眩しい笑みを浮かべた。

……その時だった。
< 706 / 912 >

この作品をシェア

pagetop