鬼守の巫女

「……やはりすでに囲まれていたか」

魏戎の小さな呟きと共に辺りを見回すと、そこには武器を手にした黒い影が見える。

その影達は皆、黄色いラインの入った制服を着ている。

……小金井家の生徒達だ。

刃物の様に鋭い眼をした生徒達は、皆険しい顔をして私達の様子を窺っていた。
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