鬼守の巫女
「大人しく皇楼に戻る気は……」
「……あるワケ無いでしょ」
彼の言葉を遮りそう素っ気なく答えると、彼は残念そうに溜息を吐き大げさに肩を竦めた。
「それは残念だ。……それなら少し痛い思いをしてもらう事になる」
彼のその呟きと共に、彼の体からバチバチと青白い光が立ち昇る。
……雷。
彼の体から放たれるその光を見つめたまま、更に一歩後ずさった。
するとガシャンとフェンスに背中が触れた。
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