鬼守の巫女
「……私は……」
そう小さく呟いたその瞬間、地面がグラグラと大きく揺らいだ。
「……来たか」
朧源のその呟きと共に、七つの石は朧源の元へと集まり、そして彼の手に静かに収まった。
「……お前は選ばなくてはならない」
朧源はそう言うと、その七つの石を私に手渡し、そのまま部屋の出口へと向かって歩いて行く。
……私は……何を信じればいいの?
そう心の中で自分に問い掛けるが、その答えは出てきてはくれない。
グッと強く握り締めた剣と七つの石を暫く見つめると、そのまま歩いて行く朧源の後を追って行った。