鬼守の巫女
「ねぇ答えてよ!!嘘だよね!?ねぇ!!魏戎!!嘘だって言ってよ!!」
そう声を荒げ、ただ真っ直ぐに俯く彼を見つめた。
魏戎は俯き、強く拳を握り締めたまま動かない。
その後ろでは瑠愧と魅麗が悲しそうに表情を曇らせ、唇を噛み締めているのが見えた。
……その彼等の姿に……全てを理解する。
「答えてよ……魏戎」
震え今にも消えてしまいそうなその問いに、魏戎は静かに顔を上げた。
そして私を真っ直ぐに見つめると……小さく口を開く。