鬼守の巫女

「お、おい!」

そう言って私を止めようと火伏さんが走り寄ろうとするが、彼の体は動かない。

「な、なんで動けな……」

「少し静かにしていて貰おうか」

そう呟いた朧源の体から微かに淡い光が漏れ出し、皆の足に纏わり付いている。

その光はその場に皆を引き止める様に、淡く不思議な光を放っていた。
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